腰椎椎間板ヘルニア

腰の骨と骨の間でクッションのような役割を果たしているのが椎間板です。本来あるべき位置から椎間板が飛び出して神経を圧迫し、腰や足に激しい痛みやしびれを引き起こす症状を言います。

○やまざき鍼灸整骨院での考え方

①椎間板やヘルニアには神経はない ②一般的には神経を圧迫しているから痛いのですよと言われています。それが間違っていたのです③一度出たヘルニアは引っ込まなく出たままです ④ヘルニアが神経を圧迫して痛むというのであれば、ヘルニアのある患者さん全員に手術をして出ている所を切り取らないと痛みが取れないと思いませんか？ 大半の方は手術しなくても治っています。でもヘルニアは出たままです。

大事なことは ①ヘルニアがあるから痛むのではなくヘルニアが出ている周りの関節や筋肉、靭帯が炎症を起こしているから痛むのです。 ②炎症を抑えると痛みは消えるのです。 ③ヘルニアは何年もかけて少しずつ出てくるので急に重たいものを持ったとか、ぎっくり腰になったりなどでヘルニアは出ないのです。

では、炎症を起こすとなぜ痛むのでしょうか？
①全身に張り巡らされている血管、特に毛細血管が何らかの刺激によって腫れて、広がり過ぎたりすると血管の壁から痛みのホルモン（トウガラシの汁のようなもの）が染み出てきて神経に触れて痛いと感じるのです。②炎症が引いて、血管が正常な太さに戻れば痛みのホルモンが出なくなって楽になるのです

ヘルニアを治療するに当たって、大事なのは、症状の見極めです。

病院に行くと、足がしびれている＝腰のヘルニアとなってしまう場合が多いです。問診のみでヘルニアの疑いと言われる場合もありますし、画像の診断をされる場合でも椎間板の変性が軽度でも原因の様に診断されることも多いです。ただ実際に、ヘルニアが原因で足のしびれが出ているケースは皆さんが思っているよりも案外少ないです。腰椎の変性も年齢とともに起こることですが、たまたま腰痛と重なると、その変性が原因のように診断されるのです。

当院では、足のしびれを引き起こす炎症の場所や程度を見極めます。その上で、炎症を引かす為の治療をします。

実際にヘルニアが強く疑われる場合は、責任を持って直ちに病院に紹介させて頂きます。

お手洗いをする事に支障が出たりする排尿障害がある際は手術適応ですが、基本的には保存療法です。